中性脂肪とは

日本人の死因の大部分を占める重大な病気とは、脂質異常症・高血糖・高血圧の三つ。これらは自覚症状のないまま症状が悪化していくのが特徴で、サイレントキラーとも呼ばれている大変怖い病気ですが、この病気に大きく関係しているのが中性脂肪です。では、中性脂肪とはいったいどのようなものなのでしょうか?

 

中性脂肪の基準値

  • 10〜39歳 54〜110mg/dl
  • 40〜59歳 70〜150mg/dl
  • 60歳〜  80〜150mg/dl

 

中性脂肪とは、もともと人間が活動する上で大変重要で必要な脂肪のことで、別名「トリグリセリド」と呼ばれています。 人間が食事をし、体内に取り込む脂肪のほとんどは中性脂肪で、一時的に体内にため込まれていきます。 活動すると、その中性脂肪はエネルギーとして消費されますが、使われなかった中性脂肪はそのまま体内に蓄積されていくのです。

 

通常、適度に蓄積された中性脂肪は人間に必要なエネルギーとして大きな役割を果たしますが、現代人のライフスタイルの変化によって、 中性脂肪の置かれている立場が変わってきました。 重要なエネルギー源だったはずの中性脂肪は、忙しい現代人にとってとてもやっかいな存在になってしまっています。

 

仕事はデスクワーク中心で、歩くことが減り運動不足に。 忙しすぎる生活のおかげで、食事はコンビニ弁当や外食が中心といった現代人のライフスタイルは中性脂肪を過度にため込ませ、 体に悪影響を及ぼす結果になるのです。

 

過度に体にため込まれた中性脂肪は、生活習慣病などの三大成人病のリスクを増やし、脂肪肝、肝硬変といった重大な病気へと 発展していく恐れがあります。 また、脳梗塞や心筋梗塞といった血管の病気を発症させる可能性もあるため、注意が必要です。

 

このように悪く思われがちな中性脂肪ですが、人間が水分のみで数日間もの間生きていけるのは、万が一のために体内に蓄えられた中性脂肪のおかげ。 何事も適度が一番ということなのかもしれませんね。

 

中性脂肪を下げるために一番大切な食事の仕方のポイント

中性脂肪値を減少させるため、毎日の食事の改善は一番効果的な方法のひとつです。食事により摂取される中性脂肪の原因となる成分は糖質や脂質など。そのため1日の食事内容によって中性脂肪値はかなり左右されると言えるでしょう。どのような食事が良いのか、またその逆に悪い例も見ていきましょう。

 

中性脂肪が増えてしまう原因のひとつに、糖質や脂質の摂りすぎが挙げられます。糖質は主にエネルギーとなる主食や果物に多く含まれ、脂質は脂身の多い肉やベーコン、ケーキなどの加工品に多く含まれます。面倒くさいからといってたっぷりの主食の上に揚げものが乗った丼などの食事は避けたいところです。昔から日本が推奨する献立である一汁三菜を守り、小鉢料理を増やしましょう。糖質を制限し過ぎるとエネルギー不足になりますので、GI値の低い玄米やそばなどを選び、間食を減らすなどの工夫を。

 

食事のタイミングの見直し

バランスの良い献立を考えるのはもちろんですが、食事の仕方を変えるだけでも効果があります。忙しい現代人にとって、きちんと3食食事を摂ることは簡単なことではありません。例えば、深夜に帰宅後食事を摂ったのでは、エネルギーを消費しきれず体内へと蓄積する結果に。そのような場合、主食のみを早めに摂り、副菜やサラダ、スープなどの軽いものを帰宅後に摂るといった時間差食事を。出来れば、就寝前約3時間ほどは何も食べないように心がけたいところです。

 

摂取したい成分

毎日の食事は中性脂肪に大きく関係するため、中性脂肪に効くと言われる成分を積極的に摂取すればその分効果もアップします。例えばDHAやEPAはその代表成分です。不飽和脂肪酸であるこれらの成分は青魚に多く含まれ、悪玉コレステロールを減少させるとともに、中性脂肪も減らす働きがあります。また腸内環境を整えることで有名な食物繊維は、中性脂肪が体内で吸収されるのを防ぐ効果があると言われているため、積極的に摂取することをおすすめします。

 

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